雨露(読み)ウロ

デジタル大辞泉 「雨露」の意味・読み・例文・類語

う‐ろ【雨露】

雨と露。あめつゆ。「雨露をしのぐ」
《雨と露は地上のすべてのものを潤すところから》広大な恵み。「雨露の恩」
[類語]露霜朝露雨露あめつゆ夜露白露しらつゆ白露はくろ下露上露結露甘露

あめ‐つゆ【雨露】

雨と露。うろ。「雨露をしのぐ」
[類語]露霜朝露雨露うろ夜露白露しらつゆ白露はくろ下露上露結露甘露

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精選版 日本国語大辞典 「雨露」の意味・読み・例文・類語

う‐ろ【雨露】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あめとつゆ。
    1. [初出の実例]「甍は雨露にをかされて、仏壇さらにあらはなり」(出典:平家物語(13C前)五)
    2. [その他の文献]〔礼記‐祭義〕
  3. 雨と露とが万物をうるおすように、恵みのあまねくゆきわたるさまにいう。
    1. [初出の実例]「青苔故宮、縦無光於雨露之影」(出典本朝文粋(1060頃)二・二条前后復本位詔〈菅原文時〉)

あめ‐つゆ【雨露】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「雨露(うろ)」の訓読か ) 雨と露。万物を潤すところから広大な恵みにたとえていうこともある。「あめつゆを凌(しの)ぐ」
    1. [初出の実例]「あめつゆの草木をうるほす徳のごとくなる故に、雨露の恩となづけたる也」(出典:名語記(1275)五)

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普及版 字通 「雨露」の読み・字形・画数・意味

【雨露】うろ

雨露が養う。〔孟子、告子上〕是れ其の日夜の息する、雨露の潤す(はうげつ)(ひこばえ)の生ずる無きに非ず。牛羊從つて之れを牧す。

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