日本歴史地名大系 「笠取東庄」の解説 笠取東庄かさとりひがしのしよう 京都府:宇治市東笠取村笠取東庄醍醐(だいご)寺(現京都市伏見区)膝下の笠取山一帯に成立した醍醐寺延命院領の荘園。笠取川を挟んで笠取西庄と対する。「醍醐雑事記」によれば、この地の水田四町に関する貞観一二年(八七〇)と天徳二年(九五八)の寺領証文が残されていたことがわかるが、立荘時期は不詳。康和二年(一一〇〇)四月二五日付醍醐寺延命院検校頼昭解(醍醐寺文書)に「院領笠取東庄」とあり、伝領をめぐって頼昭と阿闍梨公観が争っている。この時の頼昭の主張によれば、当荘は「天慶□(二カ)年元方卿□(従カ)上野介藤原数範女貞子手、□(買)取所施入寺家也」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報