笠木良明(読み)カサギ ヨシアキ

20世紀日本人名事典 「笠木良明」の解説

笠木 良明
カサギ ヨシアキ

大正・昭和期の右翼運動家



生年
明治27(1894)年7月22日

没年
昭和30(1955)年9月23日

出生地
栃木県上都賀郡足尾町

学歴〔年〕
東京帝大法科〔大正8年〕卒

経歴
日本ファシズムの起源・老壮会大川周明、北一輝らの猶存社に加入。満鉄に入り、大川の影響で行地社創立に参加。昭和4年から大連で帝大出身の満鉄社員を集め大雄峯会と称した。7年満鉄を辞め、満州国自治指導部(後の資政局)に入り、大雄峯会の青年らを地方官吏に任命、満州国の王道楽土化をめざして尽力した。その後、8年「大亜細亜」を編集発行、興亜塾を結成。日中戦争中は軍の北支工作に当たった。21年極東国際軍事裁判に証人として出廷著書に「笠木良明遺芳録」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笠木良明」の解説

笠木良明 かさぎ-よしあき

1892-1955 大正-昭和時代国家主義者
明治25年7月22日生まれ。老壮会,猶存社をへて大川周明の行地社創立にくわわる。大正8年満鉄にはいり,昭和4年大連本社勤務となる。大雄峰会を組織し,満州国建国に奔走。8年大亜細亜(アジア)建設社を組織した。昭和30年9月23日死去。63歳。栃木県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「笠木良明」の解説

笠木 良明 (かさぎ よしあき)

生年月日:1892年7月22日
大正時代;昭和時代の国家主義者
1955年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の笠木良明の言及

【行地社】より

…機関誌として月刊《日本》を発行。初め満川亀太郎,笠木良明,安岡正篤,西田税など猶存社の主要メンバーが集まったので,当時最も有力な国家主義団体とみられていた。しかし,25年の安田生命争議や宮内省怪文書事件をきっかけに国家主義者間の大川派と北一輝派との対立が表面化すると,社内でも内訌(ないこう)がおきた。…

※「笠木良明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android