笠袋(読み)かさぶくろ

精選版 日本国語大辞典 「笠袋」の意味・読み・例文・類語

かさ‐ぶくろ【笠袋・傘袋】

  1. 〘 名詞 〙 中世以降の旅行行列で、笠(傘)をしまって持ち運びする袋。持ち主や訪問先の身分家柄によってその材質装飾が区別される故実があった。〔宗五大草紙(1528)〕
    1. 笠袋〈宗五大草紙〉
      笠袋〈宗五大草紙〉
    2. [初出の実例]「笠袋 幕府以下大名より陪臣に至り実用の笠は一文字形菅笠を貴人は黒天鵝絨嚢に納れ図の如く曲りたる竹に釣て僕肩之にす、凡士等は浅黄或は紺袋入也、袋木綿也、これも乗物に駕す位の人のみ也」(出典随筆守貞漫稿(1837‐53)二六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android