符籙(読み)ふろく(その他表記)fu-lu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「符籙」の意味・わかりやすい解説

符籙
ふろく
fu-lu

中国,道教修行者が身につけていた秘密の文書。符とは,元来は身分を証明する割り札である。道教ではそれに呪文を記して守り札とした。 籙は天官神仙名簿であり,すべて白絹に書かれた。すでに『隋書』「経籍志」に符 籙の重要性は説かれ,天子が即位するごとにこの符 籙を授かることにした王朝もあった。符 籙を身につけていると,邪を払い,治病効能があるとされる。

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世界大百科事典(旧版)内の符籙の言及

【護符】より

…このような符は,道士が民間の巫師や一般の人々に頒布するものであるが,道教ではもともと符をきわめて重視し,道士自身が師から秘法を伝授される儀式において,経典とともに符を授与された。これは符籙(ふろく)ともいわれ,道士にとっては免状にあたるもので,彼らはこれをたいせつに封印し,御守としてつねに身につける。 符がこのような霊力をもつとされるのは,符に割符(わりふ)の意味があるのと関係するだろう。…

※「符籙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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