第2次世界大戦講和条約(読み)だいにじせかいたいせんこうわじょうやく(英語表記)Peace Treaties of World War II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第2次世界大戦講和条約」の意味・わかりやすい解説

第2次世界大戦講和条約
だいにじせかいたいせんこうわじょうやく
Peace Treaties of World War II

第2次世界大戦の戦後処理としての講和条約条約は,講和会議に先立って開かれた主要連合国の外相会議の草案を承認する形をとった。 1945年7月のポツダム会議,同年9月 11日~10月2日の五大国ロンドン外相会議,46年6月 15日~7月 12日の五大国パリ外相会議などを経て,(1) 同年7月 29日~10月 15日のパリ講和会議,同年 11月4日~12月 12日の五大国外相理事会 (ニューヨーク) により,47年2月 10日連合国 (アメリカ,ソ連イギリス,フランス,中国) とイタリア,ハンガリールーマニアブルガリア,フィンランド5ヵ国との間にパリ平和条約が締結された。 (2) 51年9月 52ヵ国が参加した対日講和会議 (サンフランシスコ) の結果,同年9月8日ソ連,ポーランド,チェコスロバキア3国を除く 48ヵ国と日本との間に対日講和条約が結ばれた。 (3) 55年5月 15日には,オーストリアと連合国 (アメリカ,イギリス,フランス,ソ連) との間にオーストリア国家条約ウィーンで結ばれた。 (4) ドイツについては,連合国間の意見食違い,全ドイツを対象とした講和条約は結ばれていない。

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