知恵蔵 の解説 第3期科学技術基本計画におけるナノテクノロジー 2006年度(平成18年)から始まる第3期科学技術基本計画が策定された。「人類の英知を生む」、「国の源泉を創る」、「健康と安全を守る」という3つの理念を掲げ、「社会・国民に支持され、成果を還元する科学技術」を基本姿勢としている。ナノテクノロジー・材料分野もライフサイエンス、情報通信、環境と共に、重点4分野の1つとなった。第2期の幅広く解釈されたナノテクノロジーを、第3期では「True Nano」(不連続な進歩や大きな産業応用が見込める、ナノ領域特有の現象・特性を生かすナノテクノロジー)と定義した。この「True Nano」と革新的な材料技術によって、未普及エネルギー開発、希少資源・不足資源代替材料開発、地震や災害の防災・減災技術、先端エレクトロニクス技術開発などに挑戦する。 (岡田益男 東北大学教授 / 2008年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by