第4エズラ記(読み)だいよんエズラき(英語表記)The Fourth Book of Ezra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第4エズラ記」の意味・わかりやすい解説

第4エズラ記
だいよんエズラき
The Fourth Book of Ezra

旧約聖書外典『エスドラ第2書』。1世紀の終り頃,『ヨハネ黙示録』とほぼ同時代にヘブライ語ないしアラム語で書かれた黙示録。ウルガタ訳の巻末に集録されている。本書ユダヤ教黙示文学の一つの頂点を形成するものであり,著者はエルサレムの破壊から生じた神学的問題に深い関心をもつ。エズラが見たという7つの幻によって構成され,ユダヤの民が苦難の歴史を続ける理由,神によって義とされることの意味,メシア地上の権力者や敵を滅ぼすことなどが告げられる。 (→第2エズラ記 , 第3エズラ記 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android