筆石村(読み)ふでしむら

日本歴史地名大系 「筆石村」の解説

筆石村
ふでしむら

[現在地名]丹後町筆石

此代このしろ竹野たかのの間、乗原のんばら峠の西方に位置し、北は日本海に臨んだ見晴しのよい土地である。村内を伊根街道が通る。古代竹野郷(和名抄)の地とされる。

中世末の丹後国御檀家帳に「ふてし 家六拾軒斗」とあり、講親として「三郎兵衛尉殿・にしとの」の名が記される。家数六〇余とかなりの大村であったが、江戸時代の初めは竹野村の一部として扱われ、慶長検地郷村帳には「竹野村之内筆石村」となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android