筋肉ポンプ(読み)きんにくぽんぷ

日本大百科全書(ニッポニカ)「筋肉ポンプ」の解説

筋肉ポンプ
きんにくぽんぷ

筋肉(骨格筋)の収縮と弛緩(しかん)がポンプのように働くことで血管に圧力をかけ、四肢末梢(まっしょう)の静脈血流を心臓に戻す働き。筋ポンプともいい、血液が末梢の静脈から中枢へ戻っていく流れであることから静脈ポンプともよばれる。筋肉が収縮すると静脈が圧迫され、中の血液は押し出されて血流が生み出される。この血流は、末梢側へ流入しないように静脈内の静脈弁が働いて逆流を防いでいるので心臓へと戻っていく。反対に筋肉が弛緩するとふたたび静脈が血液で満たされる。この収縮と弛緩が繰り返される筋肉ポンプ作用によって、末梢から心臓への血液の環流が持続される。とくに下肢の静脈にはほかより多くの圧力が加わることが多く、この部分の血液を重力に逆らって心臓へ戻す血流をつくりだすには大きい力を必要とする。下肢筋肉のなかでとくにふくらはぎの筋肉は筋肉ポンプの作用効果が高いため、第二の心臓とよばれることがある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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