筏戸大上村(読み)いかんどおおかみむら

日本歴史地名大系 「筏戸大上村」の解説

筏戸大上村
いかんどおおかみむら

[現在地名]春野町筏戸大上

田黒たぐろ村の東、熊切くまきり川が渓谷を縫って西流する中流域の右岸にある。田黒村の上流側に筏戸の集落があり、さらに上方山腹上野うえのの集落を合せて一村を形成する。天文一一年(一五四二)一一月一五日の西宮社(現蛭子神明神社)の棟札(蛭子神明神社蔵)に「石打伊賀□□松下大上」とみえる「伊賀□□」は、伊賀駄度いかだどのことで、のちに大上を合せ筏戸大上と表記されるようになったとされる(遠江国風土記伝)。江戸初期から幕府領、享保一五年(一七三〇)から元文四年(一七三九)まで掛川藩預所(「春野町史」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android