筑波嶺(読み)つくばね

精選版 日本国語大辞典「筑波嶺」の解説

つくば‐ね【筑波嶺】

(古くは「つくはね」) =つくばさん(筑波山)
常陸風土記(717‐724頃)筑波歌謡「都久波尼(ツクハネ)に 逢はむと 言ひし子は 誰が言聞けばか み寝逢はずけむ」
古今(905‐914)東歌・一〇九五「つくはねのこのもかのもに影はあれど君がみかげにます影はなし〈ひたちうた〉」
[補注]「常陸風土記‐筑波」には、巡行する神が富士山に宿を乞うたが物忌みを理由に拒まれ、呪って富士を人の登れぬ山とし、筑波山に来たところ歓待されたので、喜んで人の集う山とした、という伝説を記す。春秋各一回、山上に男女が集って交歓する「歌垣(かがい)」の起源譚であるが、関東平野の両端のどこからも望める山として、実際の標高大差があるにもかかわらず富士山と並べて東国人に意識されていた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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