筒粥(読み)つつがゆ

精選版 日本国語大辞典 「筒粥」の意味・読み・例文・類語

つつ‐がゆ【筒粥】

〘名〙 小正月などに、大きなかまで粥に竹筒アシの茎やわらを入れて炊き、竹筒などの中にはいった粥の多少・状態によってその年の農作物豊凶や月々の天候を占うこと。粥占(かゆうら)。筒粥の神事。《季・新年》 〔俳諧・清鉋(1745頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「筒粥」の意味・読み・例文・類語

つつ‐がゆ【筒×粥】

粥占かゆうら一種。粥を炊くときあしや竹の筒を入れておき、その中に入った米粒の量によってその年の豊凶を占うもの。多く、神社の神事として行われる。管粥くだがゆ 新年》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の筒粥の言及

【粥占】より

…1月14日の夕刻,粥を貝に盛り,2月1日に,そのかたまり方や,かびの様子を見て,豊作かどうかを判断する,お粥試しの神事もある。一般によく知られている粥占に,筒粥,管粥の神事がある。粥の中に,竹,あるいはカヤ,アシなどの管を入れ,その中にはいった粥の状態で,作物の種類別の作柄や,月ごとの天候を占う。…

※「筒粥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android