筒落米(読み)ツツオゴメ

デジタル大辞泉 「筒落米」の意味・読み・例文・類語

つつお‐ごめ【筒落米】

刺米さしまいのとき、米さしの筒から地面にこぼれ落ちた米。
「貰へども一粒くれぬ―人は噛むらし面影に立つ」〈仮・仁勢物語・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筒落米」の意味・読み・例文・類語

つつお‐ごめ【筒落米】

  1. 〘 名詞 〙 刺米(さしまい)のとき、米刺(こめさし)の筒から地面にこぼれおちた米。この米は、掃除するものが労賃としてもらうことになっていた。また、一般に、地面にこぼれた米をいう。つつお。つつおう。つつはらいまい。
    1. [初出の実例]「貰へども一粒呉れぬつつを米人は噛むらし面影に立つ」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android