管巻(読み)クダマキ

デジタル大辞泉 「管巻」の意味・読み・例文・類語

くだ‐まき【管巻(き)】

織機しょっきに入れる管によこ糸を巻きつけること。
クツワムシ別名。また、ウマオイヤブキリなどの別名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「管巻」の意味・読み・例文・類語

くだ‐まき【管巻】

〘名〙
織機の杼(ひ)に入れる管に緯(よこいと)にする原糸を巻きつけること。
※日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉三「空しく糸繰に止めしめ管捲に止めしめ機織(はたし)と雖も簡易なるを織らしむるに止めて」
② 酒に酔ったりなどして、とりとめのないことや不平などをくどくど言うこと。くだをまくこと。
※文学と政治のあいだ(1947)〈杉浦明平〉「デカダンス文学が〈略〉いくらかしつっこい酔払いの管まきに進んだのと同じであろう」
昆虫くつわむし(轡虫)」の異名。また、バッタ(直翅)目キリギリス科に属するウマオイ、ヤブキリなどをさすこともある。《季・秋》 〔延宝八年合類節用集(1680)〕
④ 昆虫「はるぜみ(春蝉)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android