築比地城跡(読み)ついじじようあと

日本歴史地名大系 「築比地城跡」の解説

築比地城跡
ついじじようあと

[現在地名]大泉町上小泉 築比地

築地ついじ砦ともよばれ、小泉こいずみ城の北方約一キロ、太田大泉おおたおおいずみ飛行場跡に単郭の城があったと伝えるが、完全に削平され、規模・構造等は不明。飛行場跡地は全体が整地されているが、周辺の地形からみて、城は邑楽台地の北方隅に低湿地に面していたと思われる。確実な史料はないが、伝承では仁寿三年(八五三)前中納言藤原長良が来任し官府を築き、斉衡三年(八五六)には赤岩あかいわ城主佐貫弾正忠良綱の次男の築比地次郎良基が居住したとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android