篠木村
しのぎむら
[現在地名]滝沢村篠木
雫石川右岸に位置し、西に烏泊山・篠木坂峠など岩手山麓から続く標高三〇〇メートル級の山地がある。東は土淵村(現盛岡市)、西は雫石村(現雫石町)、北は大沢村・鵜飼村。村名の由来は坂上田村麻呂が家臣の斎藤五郎義光に「汝此地に永く寒暑をシノギ以て鎮撫の任に当れ」と命じたことによるという(滝沢村誌)。斎藤家は滝沢村の柳沢にあった新山権現の祠官で、「雑書」正保三年(一六四六)六月二日条に篠木禰宜とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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