篠栗村(読み)ささぐりむら

日本歴史地名大系 「篠栗村」の解説

篠栗村
ささぐりむら

[現在地名]篠栗町篠栗

笹栗とも書く(続風土記附録)若杉わかすぎ(六八一メートル)の北に位置し、東は八木山やきやま峠を越えて穂波ほなみ郡八木山村(現飯塚市)。西流する多々良たたら川の上流域を占める。飯塚宿と博多を結ぶ篠栗街道が通る。長禄二年(一四五八)七月二〇日の井原宗全譲状(井原文書/宗像市史 史料編二)に「西郷篠栗給所」とみえ、井原安芸入道宗全は西さい(現福間町)と篠栗の給所一二町を孫の井原太郎に譲与している。篠栗は「高鳥居城料所」であった(同年一一月二五日「大内教弘安堵状」同上)。文正元年(一四六六)一一月一二日、少弐教頼は「篠栗之村内田地廿町」を家臣の宗弥六に宛行っている(「少弐教頼書下案」御馬廻御判物控/大宰府・太宰府天満宮史料一三)応仁・文明の乱後筑前国から少弐氏を駆逐した大内政弘は、文明一〇年(一四七八)一〇月六日「篠栗内四町地豊田千代徳田部両人跡」を益成兼恒に宛行っている(正任記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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