宝満山(読み)ほうまんざん

百科事典マイペディアの解説

宝満山【ほうまんざん】

福岡市の南東約15kmにある山。竈門(かまど)山,御笠山とも。7世紀末,心蓮が宝仲寺を建て,役(えん)の行者が入山して修験(しゅげん)の基をつくったと伝え,英彦(ひこ)山系の天台本山派の修験道の霊場として栄えた。一時は僧房370余といわれたが,維新後の神仏分離で破却され,現在は山頂に竈門神社を残す。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福岡県〕宝満山(ほうまんざん)


福岡県のほぼ中央部を占める三郡(さんぐん)山地の一峰。花崗(かこう)岩質の山。標高869m。古くから修験(しゅげん)道の霊地で、その坊跡が点在。山麓(さんろく)に10世紀前半に建立されたという竃門(かまど)神社がある。露岩におおわれた独特の景観を示す。筑紫(つくし)平野の眺望がよい。竃門山とも。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宝満山
ほうまんざん

福岡県中部、太宰府(だざいふ)市と筑紫野(ちくしの)市および糟屋(かすや)郡宇美(うみ)町の境にある山。竈門(かまど)山ともいう。古代は御笠(みかさ)山と称された。三郡(さんぐん)山地南部の山で標高869メートル。おもに花崗(かこう)岩からなり、山頂一帯は岩壁となる。県内では英彦山(ひこさん)、求菩提(くぼて)山と並ぶ修験道(しゅげんどう)の霊場として栄え、盛時は僧坊370余を有したが、現在は遺跡が残るのみである。国の史跡に指定され、山麓(さんろく)に664年(天智天皇3)創建されたといわれる竈門神社、山頂に上宮がある。山頂からの展望がよく、参道は九州自然歩道として多くの登山客でにぎわい太宰府県立自然公園に属する。山頂一帯はロック・クライミングの練習場として知られる。太宰府天満宮から山頂まで徒歩約2時間。[石黒正紀]

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