篭取(読み)ことり

精選版 日本国語大辞典 「篭取」の意味・読み・例文・類語

ことり【部領・籠取・木鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人、物などを宰領して輸送する者。その責任者。部領使(ことりづかい)。その行為をいう場合は部領(ぶりょう)と読むのがふつう。
    1. [初出の実例]「額田部の比羅夫連を後の部領(コトリ)とす」(出典日本書紀(720)推古一九年五月(岩崎本平安中期訓))
  3. 奈良平安時代、東宮坊(とうぐうぼう)帯刀先生(たちはきせんじょう)の次の職。左右の衛門尉(えもんのじょう)が兼任し、帯刀陣の事務を担当した官。〔江家次第(1111頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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