簇(漢字)

普及版 字通 「簇(漢字)」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] ソウ
[字訓] ささだけ・むらがる・あつまる

[字形] 形声
声符は族(ぞく)。族に族集の意があり、また(そう)の声がある。〔史記、律書〕に「正なり。律は泰簇(たいそう)に中(あた)る。泰簇とは、物の簇生するを言ふなり」とみえる。〔白虎通、五行〕に字を太簇に作り、「簇なるは湊(そう)なり」という。は蚕、簇はささだけをいう。〔説文〕には未収。〔玉〕に矢金・小竹の両訓があり、矢金とは鏃(やじり)をいう。

[訓義]
1. ささだけ。
2. むらがる、あつまる。
3. やじり。

[古辞書の訓]
名義抄〕簇 トル 〔字鏡集〕簇 シヒシ・トル

[語系]
簇・・湊・輳tsokは同声。族dzokと声近く、族は氏族の構成員である軍士が、氏族旗の下に集まって、矢を以て誓約する意の字。奏は合奏で、また湊集の意がある。

[熟語]
簇金簇錦簇坐簇蚕簇射簇酒簇集簇聚簇仗簇新・簇生簇簇簇拍簇箔・簇擁簇輦
[下接語]
一簇・花簇・紅簇・山簇・攅簇・市簇・太簇・乱簇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android