日本歴史地名大系 「簗田村」の解説 簗田村やなだむら 栃木県:足利市簗田村[現在地名]足利市梁田町(やなだちよう)渡良瀬川右岸に位置し、対岸は鵤木(いかるぎ)村・上川崎(かみかわさき)村、西は小生川(おぶかわ)村。東西に例幣使街道が横断し、簗田宿を形成、渡良瀬川の渡船場に至る。梁田とも記す。寛正五年(一四六四)八月の輯古帳(神宮文庫蔵)に足利庄「簗田郷」とみえる。戦国期のものと推定される年未詳の関東幕注文(上杉家文書)に古河衆として数名の簗田氏の名がみえる。簗田氏は平良衡の曾孫家助が下野国簗田郡に住し、その孫氏助が簗田姓を称したのが始まりと伝える。足利氏の被官で、室町期には関東公方・古河公方に仕え、簗田郷はその本貫地と考えられる。慶安郷帳では下総古河藩の分家土井利長・利房・利直領の三給、元禄郷帳では旗本島田領で、幕末に至る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by