(読み)アジカ

デジタル大辞泉 「簣」の意味・読み・例文・類語

あじか【×簣】

竹・わらアシなどを編んで作ったかご、ざるの類。
「草刈りをのこにやつれつつ、竹の―を肩にかけ」〈太平記・二九〉

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精選版 日本国語大辞典 「簣」の意味・読み・例文・類語

あじか【簣】

  1. 〘 名詞 〙 竹、葦(あし)、藁(わら)などで編んだ、籠(かご)、笊(ざる)一種。物を入れるのに用いたり、また、土などを運ぶ道具ともした。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. 簣〈和漢三才図会〉
      簣〈和漢三才図会〉
    2. [初出の実例]「簣(アジカ)に魚を入れて、自ら是を荷(にな)ひ」(出典:太平記(14C後)四)

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普及版 字通 「簣」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音]
[字訓] もっこ

[字形] 形声
声符は貴(き)。〔論語、子罕〕に「譬へば山を爲(つく)るが如し。未だらざること一簣なるも、止むは吾が止むなり」とあり、簣は土籠、もっこをいう。草器をという。

[訓義]
1. もっこ、あじか。

[古辞書の訓]
字鏡集〕簣 ツチクレ・カタシ・ツチノコ・ユカノコ

[熟語]
簣籠
[下接語]
一簣・進簣・積簣・覆簣

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