簿外負債(読み)ぼがいふさい(その他表記)liabilities out of book; nonledger liabilities; off-the-book liabilities

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「簿外負債」の意味・わかりやすい解説

簿外負債
ぼがいふさい
liabilities out of book; nonledger liabilities; off-the-book liabilities

会計帳簿財務諸表上に計上されてはいないが,企業が負担すべき実際に存在する負債のこと。簿外負債は実在する負債を財務諸表に計上しないことによって,その部分について利益の過大計上という効果をもたらすことになる。負債の過少計上などの粉飾は,商法その他で厳重に規制している。これとは別に未払費用負債性引当金なかで金額が微小なものの処理は,企業会計原則においても認められているが,これは企業会計実践立場から重要性の原則を適用し,会計処理の合理化をはかったものといえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android