米ヶ岡村(読み)よねがおかむら

日本歴史地名大系 「米ヶ岡村」の解説

米ヶ岡村
よねがおかむら

[現在地名]奈半利町 米ヶ岡

奈半利村北東野根山のねやま街道に沿った標高四〇〇メートル程度の鞍部に開かれた新田村。江戸時代前期の郷村帳類にはみえず、寛保郷帳で初めて新田高一〇九・二五八石が記される。

奈半利村の枝村野友のとも(現北川村)庄屋の弟白石伝左衛門が、野川のがわ(現北川村)・野友の人々を率いて開墾したと伝える。当初開墾を役所に出願したが留山を理由に許可されなかった。しかし西風の強い日に山焼を敢行、開墾を始め、役所からの呼出しには文字が読めぬため遍路に読んでもらったが、許可と不許可を取違えたと詫びた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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