粉灰(読み)こはい

精選版 日本国語大辞典 「粉灰」の意味・読み・例文・類語

こ‐はい ‥はひ【粉灰】

〘名〙 (「に」を伴って副詞的にも用いる)
① 塵と灰。転じて、きわめて微細であること。こなごなであること。こなみじん。また、そのようにすること。
曾我物語(南北朝頃)一一「時に、虚空より、盤石雨のごとくにふりくだり、修羅大敵をこはひにうちくだき」
② (細かになるまで徹底する意で) 徹底的に手ひどくするさま。めちゃくちゃ。さんざん。
日葡辞書(1603‐04)「Cofaini(コハイニ) ヒトヲ シカル」

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デジタル大辞泉 「粉灰」の意味・読み・例文・類語

こ‐はい〔‐はひ〕【粉灰】

粉や灰のように粉々に砕け散ること。こなみじん。こっぱい。
二人舎利魂魄たましいも―にされて消し飛ばさるるは」〈露伴五重塔
徹底的に手ひどく扱うこと。さんざん。
「―ニ人ヲシカル」〈日葡

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