粟加村(読み)おうかむら

日本歴史地名大系 「粟加村」の解説

粟加村
おうかむら

[現在地名]安濃町粟加

安濃川右岸の沖積平野にあり、対岸荒木あらき村がある。大塚おおつか村の南、田端上野たばたうえの村の北にあたる。きようヶ峰(八一九・三メートル)山麓が平地部にせり出して小丘陵を形成しているが、その丘陵の東面に小集落が点在する。

神鳳鈔」にある「栗賀久松二丁三反余」は、当村内に比定されている(五鈴遺響、三国地志)。文禄検地帳を転記したと思われる伊勢国中御検地高帳に「粟賀」と出る。江戸時代を通して津藩領。寛延(一七四八―五一)頃の戸数一三〇、ほかに僑一三、郷士一、人口五二八、馬五、牛三〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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