粟田山(読み)あわたやま

精選版 日本国語大辞典 「粟田山」の意味・読み・例文・類語

あわた‐やま あはた‥【粟田山】

京都市東山区華頂山から山科区日ノ岡に至る山の総称

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日本歴史地名大系 「粟田山」の解説

粟田山
あわたやま

愛宕おたぎ宇治うじ両郡の境界に連なる諸山、すなわち神明しんめい山・大日だいにち山より厨子奥ずしおく山・安祥寺あんしようじ山等を含む山々の総称。

文徳実録」斉衡三年(八五六)一〇月己丑条に「山城国宇治郡粟田山、施入安祥寺」とみえ、「和名抄」にも「粟田山 属宇治郡」とあって、その主要部は宇治郡に属したと思われる。近世に至っても、「洛陽名所集」に「此所(粟田山)は日野岡といふ」、「名所都鳥」に「麓を日の岡となづく」とするのは、粟田山を山科すなわち宇治郡とみる名残である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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