精衛(読み)セイエイ

デジタル大辞泉 「精衛」の意味・読み・例文・類語

せい‐えい〔‐ヱイ〕【精衛】

古代中国の伝説上の鳥。夏をつかさどる炎帝の娘が東海におぼれ死んで化した、くちばしが白く、足の赤い鳥西山の石をくわえてきては東海に落として海を埋めようとしたという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「精衛」の意味・読み・例文・類語

せい‐えい‥ヱイ【精衛】

  1. 〘 名詞 〙 古代中国の想像上の鳥。夏をつかさどる炎帝の娘が東海に溺れて化した、白いくちばしと赤い足をもった鳥。常に西山の木石をくわえて東海を埋めようとしたが果たせなかったという。
    1. [初出の実例]「君見ずや、精衛(セイエイ)は卑しき鳥也。親の怨を報じて大海を埋ん事を謀る」(出典太平記(14C後)三四)
    2. [その他の文献]〔左思‐魏都賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む