日本大百科全書(ニッポニカ) 「糸我」の意味・わかりやすい解説 糸我いとが 和歌山県北西部、有田(ありだ)市の一地区。旧糸我村。有田川の南岸に位置し、背後には『万葉集』によく詠まれる糸鹿山(いとがのやま)がある。熊野街道が通り、『中右記(ちゅうゆうき)』に1109年(天仁2)伊止賀坂(いとがのさか)を登るとある。謡曲『雲雀山(ひばりやま)』で知られる中将姫の旧跡とされる得生寺(とくしょうじ)があり、5月に行われる来迎会式は県の無形民俗文化財に指定されている。[小池洋一][参照項目] | 有田(市) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例