紀伊国神名帳(読み)きいのくにじんみようちよう

日本歴史地名大系 「紀伊国神名帳」の解説

紀伊国神名帳
きいのくにじんみようちよう

一冊

別称 南海道紀伊国神名帳

写本 国学院大学など

解説 若狭国神名帳などとともに六ヵ国神名帳の一に数えられる。紀伊国の大小諸大明神は一九三社、官知神七五社・未官知神一一八社とし、郡ごとに諸神をあげる。成立について本居内遠は、神職の作成ではなく国守の庁で記し定めたもので、時期も明確でないとしている。一説に平安時代末―鎌倉初期成立ともいうが、記載神の位階から疑問視され、かなり後世の成立ともいわれる。

活字本続群書類従三上、「神祇全書」五など

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android