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紅斑性狼瘡 こうはんせいろうそうlupus erythematosus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紅斑性狼瘡
こうはんせいろうそう
lupus erythematosus

エリテマトーデスともいう。膠原病の一つで,自己免疫性疾患のうち最も代表的なもの。全身性紅斑性狼瘡円板状紅斑性狼瘡に大別され,この間に中間型,移行型がある。 (1) 全身性紅斑性狼瘡 急性播種状紅斑性狼瘡ともいう。女子,特に若年女子に多発する。全身倦怠感,関節痛,発熱,レイノー現象などを前駆症状とし,これに日光照射,寒冷,感染,アレルギー,過労,妊娠などの諸要因が加わって発病することが多い。皮膚粘膜病変としては,鼻背,頬,耳介などに対側性に生じる蝶形紅斑が大きな特徴で,そのほか上胸部,四肢末梢にも紅斑がよくみられる。また脱毛もある。内臓では腎臓,心臓,脾臓,肺,眼などに病変が生じる。かつては予後がきわめて不良な疾患であったが,近年著しく改善された。 (2) 円板状紅斑性狼瘡 内臓はほとんど侵されず,主として皮膚に病変のみられるもの。境界鮮明な紅斑ができ,治癒後に瘢痕の形成されることがあり,しばしば色素沈着や脱失がみられる。日光照射により悪化する。女子に多い。紅斑は頬部,鼻部,口唇,耳介,指趾などのほか,頭部,躯幹などに単発あるいは多発する。頬部では両頬に生じて蝶形になることがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紅斑性狼瘡
こうはんせいろうそう

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世界大百科事典内の紅斑性狼瘡の言及

【エリテマトーデス】より

…10~20歳代の女性に多く,男性にはまれである。症状として特徴的紅斑が皮膚表面に出るために,エリテマトーデス(紅斑症,紅斑性狼瘡(ろうそう))といわれている。全身的に多臓器の病変を示す全身性エリテマトーデスsystemic lupus erythematodes(SLEと略される)と,病変が皮膚に限られる円板状エリテマトーデスdiscoid lupus erythematodes(DLEと略される)との二つが区別されている。…

※「紅斑性狼瘡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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