紅糸(読み)こうし

精選版 日本国語大辞典 「紅糸」の意味・読み・例文・類語

こう‐し【紅糸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あかい糸。紅色の糸。〔南史‐陳暄伝〕
  3. ( 唐の宰相張嘉正が美貌才人の郭元振を女婿に迎えようとして、娘五人にそれぞれ一本の糸を持たせて、元振にその糸を引かせたところ、元振は紅糸をひき美人の第三女をひきあてたという「開元天宝遺事」の故事から ) 縁つなぎの糸。夫婦を結びつけるもの。赤縄(せきじょう)
    1. [初出の実例]「月老の紅糸(コウシ)を結給ふ上は詮術(せんすべ)なし」(出典読本・本朝酔菩提全伝(1809)五)
  4. こうしせき(紅糸石)
    1. [初出の実例]「紅糸 コウシ 硯イ名」(出典:いろは字(1559))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「紅糸」の読み・字形・画数・意味

【紅糸】こうし

赤糸

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