紈袴(読み)ガンコ

デジタル大辞泉 「紈袴」の意味・読み・例文・類語

がん‐こ〔グワン‐〕【××袴】

白練りの絹で仕立てたはかま。昔、中国貴族子弟が着用した。
貴族の子弟。特に、柔弱な者をいう。紈袴子がんこし

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精選版 日本国語大辞典 「紈袴」の意味・読み・例文・類語

がん‐こグヮン‥【紈袴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 白の練絹(ねりぎぬ)で作った袴(はかま)。むかし中国で貴族の子弟が用いた。ぜいたくな生活のたとえにもいわれる。
    1. [初出の実例]「在上の人皆肉食紈袴、加ふるに専制の政体を以てし」(出典:明六雑誌‐一九号(1874)秘密説〈西周〉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐束晳伝〕
  3. 転じて、貴族の子弟。特に柔弱な貴族の子弟。紈袴子。紈袴公子。紈袴の子弟。
    1. [初出の実例]「況実朝之紈袴乳臭、日在其機械、而不省、曷足怪耶」(出典日本政記(1838)一一)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐贈韋左丞丈詩〕

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