納屋村(読み)なやむら

日本歴史地名大系 「納屋村」の解説

納屋村
なやむら

[現在地名]杵築市片野かたの

八坂やさか川河口南方の干潟に生じた村で、漁業を専業とする。公式な村ではなく片野村の一集落で、片野庄屋の支配を受けた。小倉藩慶長人畜改帳に「木付廻浦手之分」として、家数一一・人数二二、牛五で、片野浦庄屋又次郎とある。小倉藩元和人畜改帳には片野浦の名前はない。村役人は弁差一。定住年代は不明だが、檀那寺正覚しようがく寺過去帳の開基に近いところに納屋の名が記される。参勤交代の際に操船の責任をもつので、大坂との海路は御座船・御手船・お供船など納屋の古老船頭日和見として乗組み、操船には納屋の若者が当たった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 漁法 八坂 御用

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