純熟・淳熟(読み)じゅんじゅく

精選版 日本国語大辞典 「純熟・淳熟」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じゅく【純熟・淳熟】

〘名〙
① よくなれ親しむこと。互いに心がやわらぎなごやかになること。和熟(わじゅく)
※米沢本沙石集(1283)九「吉々(よくよく)信心を堅固にし、誓願を勇猛(ゆうみゃう)にして、妄業(もうごう)にひかるる事なくして道行を純熟(ジュンジュク)すべし」 〔蘇軾‐和郭功甫韻送芝道人游隠静〕
時機などが十分に熟すること。事がととのうこと。
※釈氏往来(12C後)六月日「悉地純熟。甘澍滂沱」
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「入唐求法の時、機縁純熟(ジュンジュク)して、此仏忽夢の中にいり」
③ 慣れること。熟練すること。
真善美日本人(1891)〈三宅雪嶺日本人任務外国に在て山地に生育し、気候変換に馴熟せる家畜を移し来りて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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