素天辺(読み)ステッペン

デジタル大辞泉 「素天辺」の意味・読み・例文・類語

す‐てっぺん【素天辺】

《「す」は接頭語
物のいちばん高い所。「山の素天辺
最初。まっさき。のっけ。
「鍋いかけ―からたばこにし」〈柳多留・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素天辺」の意味・読み・例文・類語

す‐てっぺん【素天辺】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「す」は接頭語。「てっぺん」は「てへん(天辺)」の変化した語 )
  2. 物のいちばん高い箇所。人の頭、山の頂上などについていう。
    1. [初出の実例]「見やアがらないか。大盗人めが。うぬ。すてっぺんを梨割にして」(出典:歌舞伎・男伊達初買曾我(1753)五)
  3. いちばんはじめ。最初。のっけ。
    1. [初出の実例]「壱〆をすてっへんから弐百引き」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)宮三)
  4. もっとも程度の高いもの。最上。最高。
    1. [初出の実例]「山王は天下祭のすてっぺん」(出典:雑俳・雲鼓評万句合‐宝暦元(1751))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android