素絹の衣(読み)ソケンノコロモ

デジタル大辞泉 「素絹の衣」の意味・読み・例文・類語

そけん‐の‐ころも【素絹の衣】

素絹で作った白い僧服垂領たりくびで袖が広くて丈が長く、裾にひだがある。のち、宗旨階級によって種々の染め色を用いる。そけん。

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精選版 日本国語大辞典 「素絹の衣」の意味・読み・例文・類語

そけん【素絹】 の 衣(ころも)

  1. 素絹の衣〈法然上人絵伝〉
    素絹の衣〈法然上人絵伝〉
  2. 垂領(たりくび)に仕立てた入襴(にゅうらん)の僧服で、略服。等身衣(とうしんえ)であるが、近世はすそを長くして後に引き、地質精好(せいごう)などを用い、染色も宗旨、階級によって異にする。そけん。
    1. [初出の実例]「素絹の衣のみじからかなるに、白き大口ふみくくみ、ひじりづかの刀をしくつろげてさすままに」(出典:平家物語(13C前)二)

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