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浄土宗の開祖、法然(源空)の生涯を説いたもので、絵巻、掛幅の形式がある。絵巻は法然没後25年目の1237年(嘉禎3)につくられた『法然上人伝法絵』(原本伝存せず)が初例で、その後、増上寺本二巻、琳阿(りんあ)本、弘願(ぐがん)本、また1301年(正安3)覚如(かくにょ)の撰(せん)になる『拾遺古徳伝』(1323年作の茨城・常福寺本が現存)など、浄土宗の発展とともに諸種の作品が数多くつくられた。とくに京都・知恩院に伝わる48巻本(法然上人行状絵図)は従来の法然伝を集大成したもので、法然、浄土宗、知恩院の三位(さんみ)一体の関係を明らかにしている。後伏見(ごふしみ)上皇の勅命により、叡山(えいざん)の舜昌(しゅんしょう)法印が起草集成し、詞書(ことばがき)は上皇はじめ天皇、法皇、公卿(くぎょう)ら八筆が分担執筆、絵は絵所に命じ、1307年(徳治2)から10年余りを費やして完成したとされる(『勅修吉水円光(きっすいえんこう)大師御伝縁起』による)。しかし実際には、鎌倉末から南北朝初期にかけて(14世紀前半)多数の画家が参与してつくられたものと思われる。法然絵伝のみならず、絵巻の歴史上でも最大の規模を誇り、またこの時期の大和(やまと)絵正系の画風を伝える意味でも重要である。国宝。このほか掛幅画の遺品としては、愛知・妙源寺本、三重・西導寺本などがあり、一般の布教に供されたことがわかる。
[村重 寧]
『小松茂美編『続日本絵巻大成1~3 法然上人絵伝』(1981・中央公論社)』
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