精選版 日本国語大辞典 「素通」の意味・読み・例文・類語
す‐どおし ‥どほし【素通】
〘名〙
① さえぎるものがなくて、先方までずっと見通せること。また、さえぎるものもなく、通るのにまかせる状態であること。また、そのさま。
② めがねに度のないこと。また、そのめがね。
③ ガラスなどが透き通っていること。また、そのもの。
④ 売買にまったく利益のないこと。口銭のない売買。
す‐どおり ‥どほり【素通】
〘名〙 立ち寄らないで通り過ぎること。
※平家(13C前)八「いかで車であらむがらに、すどをりをばすべきとて」
す‐どお・る ‥どほる【素通】
〘自ラ四〙 すどおりする。何もじゃまされないで通りぬける。
※散木奇歌集(1128頃)秋「柴の庵にはこものかこひそよめきてすとをる物は嵐也けり」
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