細工所城跡(読み)さいくじよじようあと

日本歴史地名大系 「細工所城跡」の解説

細工所城跡
さいくじよじようあと

[現在地名]篠山市細工所

細工所集落の東、標高四〇四メートル、比高一七〇メートルの山頂に位置し、しろたに地名が残る。多紀たき郡の在地領主荒木氏の城で、荒木あらき城ともよばれ、居館は西麓のカイチにあったという。荒木氏は戦国期に波多野氏に味方し、明智光秀に抵抗した。天正六年(一五七八)四月光秀は「荒木山城居城」を取囲み、水の手を止めている(「信長公記」同月一〇日条)。この攻城戦には丹羽長秀も参加し、やはり「荒木山城守城」の水の手を止めている(四月一七日「丹羽長秀書状」清水寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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