終油(読み)しゅうゆ

精選版 日本国語大辞典の解説

しゅう‐ゆ【終油】

〘名〙 ローマ‐カトリック教会の七つの秘蹟の一つ。臨終時の病人に平安と恵みを受けさせるため、その体に香油を塗る儀式。
※沈黙(1966)〈遠藤周作〉六「司祭は跪き、臨終の時与える終油の秘蹟の準備をしたが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の終油の言及

【サクラメント】より

… 教会が公会議で個々の秘跡の七つの数を信仰宣言の中に初めて取り上げたのは,東方正教会との合同の問題を扱った第2リヨン公会議(1274)においてである。それはラテン語でbaptisma(洗礼),confirmatio(堅信),paenitentia(回心),Eucharistia(聖餐),ordo(叙階),matrimonium(婚姻),extrema unctio(終油)と呼ばれた。その後,回心と聖餐の順序が入れ替えられ,アルメニアの教会との合同にあたってもこれが要求されている(1439)。…

【病者の塗油】より

…トゥムイスのセラピオン(4世紀)の祈願に明らかなように,古代の〈病者の塗油〉は心と体の完全な健康を意図するもので,特に死を予期したものではなかった。中世になって典礼における塗油が分化するに伴い,〈病者の塗油〉は最終の塗油すなわち終油として死に備える意味を持つようになり,〈終油の秘跡extrema unctio〉と呼ばれ,臨終まで受けることを延ばす傾向が生じた。現在では,再び〈病者の塗油〉と呼ばれるようになり,本来の病者のための秘跡のあり方が復興されつつある(カトリック儀式書《病者の塗油》1980)。…

※「終油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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