組み帯(読み)くみおび

精選版 日本国語大辞典 「組み帯」の意味・読み・例文・類語

くみ‐おび【組帯・絛帯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制で、男子の礼服(らいふく)の上に着用した帯。縒糸(よりいと)を平らに組み、先に総(ふさ)をつけたもの。
    1. [初出の実例]「親王礼服〈略〉深紫衣。牙笏。白袴。絛帯〈謂。絛帯者。辮糸也〉」(出典令義解(718)衣服)
  3. 中世末ごろから民間に行なわれた帯の一つ。糸の組み方に丸組(丸打)と平組(平打)とがあり、三・五メートルほどの長さで、ともに両端に約二〇センチメートルの総(ふさ)を付けるのが特色。唐組(からくみ)ともいい、文祿の役(一五九二)以降に流行、江戸中期にはすたれた。名護屋帯
    1. [初出の実例]「はねと羽くみ帯(オビ)なれや天津鴈〈弘永〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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