組違(読み)くみちがえ

精選版 日本国語大辞典 「組違」の意味・読み・例文・類語

くみ‐ちがえ ‥ちがへ【組違】

〘名〙
① 組み方をまちがえること。くみちがい。「活字の組み違え」
② 交差して組むこと。また、そのもの。
※葛飾砂子(1900)〈泉鏡花〉一三「両手を組違へに二の腕をおさへて」
馬具の鞦(しりがい)で、馬の尾に掛けて交差して結ばれたところ。くみちがい。
源平盛衰記(14C前)二一畠山が乗たる馬の当胸尽(むながいづくし)より、鞦(しりがい)の組違(クミチガ)へ、矢さき白く射出す」

くみ‐ちがい ‥ちがひ【組違】

〘名〙
② 組が違っていること。「組違いの同番号」
③ 馬具の一つ。轡(くつわ)食先(はみさき)異称

くみ‐ちが・える ‥ちがへる【組違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 くみちが・ふ 〘他ハ下二〙 (室町頃からヤ行にも活用した)
① 組み方をまちがえる。違った組み方をする。「活字を組み違える」
② 交差して組む。交互に組み合わせる。
日葡辞書(1603‐04)「ヒザヲ cumichigayuru(クミチガユル)

くみ‐ちが・う ‥ちがふ【組違】

[1] 〘他ワ五(ハ四)〙 組み方が違う。組みまちがう。
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒くみちがえる(組違)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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