経堂寺(読み)きようどうじ

日本歴史地名大系 「経堂寺」の解説

経堂寺
きようどうじ

近世の松前城下湯殿沢ゆどのさわ町にあった黄檗宗寺院。明治四四年(一九一一)現青森県黒石くろいし市の法眼ほうげん寺に合併(松前町史)。宝永元年(一七〇四)白庵を開基に創建と伝える(「福山秘府」、「北海道志」巻一〇)。「渡島国地誌提要」は元禄一七年(一七〇四)白庵の建立とする。本山は近江正宗寺。宝暦一〇年(一七六〇)頃楽屋を提供して竹田操人形を興行しようとしたところ、藩は「魚数モ取入、寺院ノ穢ト申儀」につき、興行を中止のうえ住僧を蟄居に処している(福山秘府)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android