百科事典マイペディア 「経費膨張の原則」の意味・わかりやすい解説 経費膨張の原則【けいひぼうちょうのげんそく】 19世紀以降の国家を分析すると,近代化に伴って政府の活動範囲の拡大化・複雑化が避けられず,貨幣価値の変動を修正して人口・国民所得の増加率と対比しても,経費は膨張傾向にあるという原則。この膨張は軍事費・産業助成費・社会政策費・植民地経営費・公債費などの増加によるもので,第1次大戦前に実証されている。現代資本主義のもとでも,これらは量的に増大するだけでなく,質的にも複雑化し,なかでも社会政策費や軍事費に関する諸経費は,この原則の貫徹を裏づけている。→関連項目軍事費|ワーグナー 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by