経験の歌(読み)ケイケンノウタ(その他表記)Songs of Experience

デジタル大辞泉 「経験の歌」の意味・読み・例文・類語

けいけんのうた【経験の歌】

《原題Songs of Experienceブレークによる詩画集。1789年に刊行された「無垢の歌」との合本「無垢と経験の歌」として1794年に刊行。合本の形でのみ存在し、単独の作品集はない。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「経験の歌」の意味・わかりやすい解説

経験の歌
けいけんのうた
Songs of Experience

イギリス詩人ウィリアム・ブレイクの詩画集。1793年、各葉とも印刷彩色を終え、翌1794年から『無垢(むく)の歌』と合本の形で仮綴(かりとじ)し、出版された。著名な「虎(とら)」「毒の木」「病めるバラ」など、本ごとに異同があるが21~28編の詩からなる。多くは『無垢の歌』の各詩編と対応しながら、無垢を脅かす実在暗黒面を歌っており、この二つの詩集は「恐ろしいシンメトリー」をなしている。

[土岐恒二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経験の歌」の意味・わかりやすい解説

経験の歌
けいけんのうた
Songs of Experience

イギリスの詩人 W.ブレークの挿絵入りの詩集。 1794年刊。経験の世界外部の圧制に対する反抗に満ちていることを歌った情熱的な作品集。『無垢の歌』と対をなす。

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