結構人(読み)ケッコウジン

デジタル大辞泉 「結構人」の意味・読み・例文・類語

けっこう‐じん【結構人】

好人物。お人よし。
「根は―で娘を犠牲くいものにしようという悪気はないが」〈魯庵破垣
馬鹿正直な人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「結構人」の意味・読み・例文・類語

けっこう‐じん【結構人】

〘名〙
気立てがよく、優しい人。好人物。お人好し。結構者。
仮名草子浮世物語(1665頃)三「よく礼儀を知りて慇懃をもって人を敬ひ、心立て柔かにけっかう人(ジン)なりと誉むる者は」
② (①の度が過ぎて) 愚鈍な人。馬鹿。あほう。うつけ。結構者。
浄瑠璃鬼一法眼三略巻(1731)四「鬼次郎が一生の目利違ひ、結構人(けっこうジン)と呼ばるる大蔵卿の館へ入込み給ふは天晴(あっぱれ)発明

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