絵に描いた餅(読み)エニカイタモチ

デジタル大辞泉 「絵に描いた餅」の意味・読み・例文・類語

いたもち

《どんなに巧みに描いてあっても食べられないところから》何の役にも立たないもの。また、実物本物でなければ何の値打ちもないこと。画餅がべい
[補説]「絵に描いたよう」と混同して「絵に描いたような餅」とするのは誤り。
[類語]画餅に帰す取らぬ狸の皮算用砂上の楼閣机上の空論座上の空論素引きの精兵せいびょう

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精選版 日本国語大辞典 「絵に描いた餅」の意味・読み・例文・類語

え【絵】 に 描(か)いた餠(もち)

  1. ( 絵に描いた餠は見るだけで食べられない意から ) 実際にはなんの役にも立たないもの、また、実物でなければ値打ちがないことのたとえ。画餠(がべい)
    1. [初出の実例]「木仏絵像を、古人もゑにかける餠、飢をいやさずといへり」(出典:仮名草子・為愚痴物語(1662)六)

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ことわざを知る辞典 「絵に描いた餅」の解説

絵に描いた餅

きれいだったり、もっともらしかったりするが、実際にはなんの役にも立たないものや実現しないもくろみのたとえ。べい

[使用例] お互いつくって行く文学は実際的な内容です。ですから文学が一つの画に描いた餅のように腹のたしにならないようなものにはならない[宮本百合子婦人創造力|1952]

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