画餠(読み)がべい

精選版 日本国語大辞典 「画餠」の意味・読み・例文・類語

が‐べいグヮ‥【画餠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「がへい」とも ) 絵にかいたもち。食べられないことから、実際の役には立たないもの、骨折り損になることのたとえにいう。むだ。がびょう。
    1. [初出の実例]「猶如画餠不食、木吏不上レ言」(出典本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. 「忠兵衛も此の年迄正直律義といはれたも今日画餠(グヮヘイ)になり申した」(出典:人情本・春色玉襷(1856‐57頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「画餠」の読み・字形・画数・意味

【画餠】が(ぐわ)べい

絵にかいた餠。役にたたぬもの。〔三国志、魏、盧伝〕擧には名るを取る(なか)れ。名は地に畫きて作りたる餠の如し。啖(くら)ふべからず。

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